川崎36景
詩人「佐藤惣之助」をご存知ですか?
名前を聞いて、すぐにイメージが浮かぶ方は少なくても、「六甲おろし(大阪タイガースの歌)」の作詞をしたというとわかる方は多いのではないでしょうか。
そのほかにも「赤城の子守唄」や「人生の並木道」「人生劇場」など、昭和の名曲の作詞を手がけた、佐藤惣之助は、川崎市出身。川崎には彼の碑がいくつも建てられています。
見たことあるような気がしませんか?ここ。
佐藤惣之助の生まれた場所は川崎駅からほど近い場所。左の写真の場所がどこだかわかりますか?
実はここ、川崎信用金庫本店。
この場所こそ、佐藤惣之助の生家があったところなのです。
「かわしんふれあい広場」の一角に碑があります。
佐藤家は川崎宿(現川崎市)の本陣を預かる家柄であり、「川崎の惣之助」を看板にするほど、彼も川崎の地をこよなく愛していたそうです。
そして1979年に川崎信用金庫の建物の裏側に「佐藤惣之助生誕の地碑」は建てられました。
子供の頃に、近くの稲毛神社のお祭りに行くのを楽しみにしていたという惣之助の思い出の詩「祭の日」の一節を抜き出したという詩碑も、2000年に川崎稲毛神社に建てられています。
惣之助は、明治23年(1890)に川崎市川崎区砂子で生まれ、詩人として生涯に20数冊の詩集を執筆していますが、彼が有名になったのは、『男の純情』『人生劇場』『人生の並木道』などの歌謡曲のヒットによるものが大きいと思われます。
バス停の目の前にある句碑。
また、川崎体育館横には、1955年(昭和30年)に川崎市文化協会が武者小路実篤に『華やかな散歩』の一節を揮毫(きごう)してもらい建立した、「佐藤惣之助の句碑」があります。
『華やかな散歩』の一節が彫られています。
佐藤惣之助について書かれた説明。
1890年(明治23年)に川崎市川崎区砂子で生まれ、1942年(昭和17年)、51歳の若さでなくなった詩人、佐藤惣之助。
没後70年たった今でも、愛した川崎の地で時の流れを見つめているのですね。
佐藤惣之助の碑(川崎体育館横)
川崎市川崎区富士見1-14
数々の名勝負を生んだ川崎球場
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